米総合格闘技UFCのスター選手で、元2階級同時制覇王者のコナー・マクレガー(32=アイルランド)が3度目の現役復帰を果たす。24日、アラブ首長国連邦のアブダビで開催されるUFC257大会で元ライト級暫定王者ダスティン・ポワリエ(32=米国)との同級5分5回を控える。

22日には同地で計量に登場し、156ポンド(約70・76キロ)のポワリエに対し、155ポンド(約70・31キロ)でパス。両者はポーズを取ってにらみ合いを展開した。マクレガーにとって14年9月のUFC178大会以来となるポワリエとの再戦で、初対決では1回1分46秒TKO勝ちしている。

昨年6月に現役引退を表明したことで、20年1月のUFC246大会でドナルド・セラーニに開始40秒TKO勝ちして以来のUFCマッチとなる。試合に飢えていたマクレガーは「1年半後までに7回の試合がある。それを自分が望んでいる。UFCとの契約は4試合残っている。UFCが調整してくれれば第1四半期(4~6月)までに試合するだろう」とマッチメークを希望。引退表明した経緯も新型コロナウイルスによる影響で2試合が流れたことへのフラストレーションとされている。

一方のポワリエはリベンジに燃えている。勝てばUFCライト級王座返り咲きへの大きなステップになることは間違いない。「とても興奮している。明日はごちそうを求めている。必要な調整はすべてしてきた。勝利を収め、勝ち名乗りを受けるためにここ(アブダビ)にいる」と静かに燃えていた。