人気キックボクサーのKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者ぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)が、7・18後楽園大会出撃に強い意欲を示した。

22日、東京・後楽園ホールで開催されたKNOCK OUT2021 Vol2大会でMIREY(35=HIDE GYM)と再戦し、右ストレート一撃でダウンを奪って1回2分30秒、KO勝ち。鮮やかなKO劇でデビュー10連勝を飾り、一夜明けた23日、都内で記者会見に臨んだ。

昨年11月の元ミネルヴァ・ピン級王者MARI戦で右拳を痛め、右指伸筋腱(けん)脱臼の手術を受けて以来の復帰リングで圧巻の勝利をみせた。右ストレート一撃でのKO勝ちに「私もびっくりしました。思った以上の良い結果が出たと思います。めちゃめちゃうれしい」としながらも、試合1週間前まで右手小指靱帯(じんたい)の痛みに苦しみ、フルパワーのパンチ練習ができなかったことを明かした。

手術しなかった部位ながらも水がたまっていたという。政府による緊急事態宣言の発出で、4月25日だった大会が約1カ月後に延期され、さらに追い込みを続けていたところ、小指靱帯(じんたい)に痛みが出てきた。ぱんちゃんは「直前まで3割ぐらいしか打てなかった。当て感だけ確認して、ぶっつけ本番だったが、ポンコツな右拳で倒せた。(対戦相手の)あごを打ち抜くのは大事だと10試合目にして(あらためて)思いました」と納得の表情を浮かべた。

無傷での勝利となり、宮田充プロデューサーから提案された7月18日、KNOCK OUT2021 Vol3大会(東京・後楽園ホール)への出場にも強い意欲をみせた。ぱんちゃんは「今回、ノーダメージなので、(7月18日は)大丈夫です。今はベルトを持っている(他団体)選手にしか興味がないです」と国内トップクラスとの対戦を希望した。宮田プロデューサーは「昨夜はインパクトある試合をしてくれました。国内トップとしのぎを削りたいとうかがっているので、7月18日は、より良いファイターをぶつけたい」と早速、マッチメークに入る意向を示していた。【藤中栄二】