ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が約2年ぶりとなる国内での防衛戦に臨むことが確実となった。12日、所属ジムの大橋秀行会長(56)が明らかにしたもので、年末の開催で調整しているという。正式決定すれば、19年11月の階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝戦(対ノニト・ドネア戦)以来、約2年ぶりの凱旋(がいせん)マッチとなる。この日、横浜市内の所属ジムで調整した井上の一問一答は次の通り。

-現在の調整は?

井上 これまでと同じようにやっています。今月から(本格的な)スパーリングを始めていますね。対策とかではなく、いろんなパターンとしてやっています。どんな相手になってもいいように、です。

-次戦に備えて

井上 年内に何らかの形で試合をやりたいなと。そのために今は調整している感じですね。

-WBC王者ドネア、WBO王者カシメロ(ともにフィリピン)は指名試合で年内に試合をやるようだ。井上選手も年内に試合したいか?

井上 そうですね。できればやりたいです。

-目標に掲げる4団体統一を早くやりたいか。急ぐ気持ちはあるか?

井上 特にないですよ。焦りもないですし。自分の階級はバンタム級ですし、適性体重です。

-まだまだバンタム級でやることはある

井上 スーパーバンタム級に上げる時期ではない。バンタム級で統一戦できないなら階級を上げろという声もあるようですけど、自分が決めることなので。

-次戦が国内防衛戦になりそうだ

井上 やっぱり日本でやりたいですよ。日本なら、あれ(19年11月のWBSS決勝)から2年ぶりですか。

-もちろん有観客を希望

井上 有観客でやれそうな雰囲気はありますよね。日本でやるならお客が入る形でやりたいです。いろいろな制限、人数制限もあるでしょうし。1万人の会場なら5000人ぐらいになりますし。チケット争いもすごくなるのでは、と思います。

-次戦で見せたいところは?

井上 僕の試合を見てください、見てくれれば満足させる自信はあるので。試合を楽しみにしてくれ、ということです。