GHCタッグ王者の鈴木秀樹(42)が、パートナーの杉浦貴(51)とともに、チャレンジャーの拳王(37)、中嶋勝彦(34)の金剛タッグを力でねじ伏せ、初防衛に成功した。

序盤から、杉浦と拳王が激しい打ち合いを披露。交代した鈴木と中嶋も、エルボー、ローキックをめぐる一進一退の攻防を繰り広げた。

終盤は、体力の削りあいに発展。鈴木が、中嶋に必殺技のバーティカルスパイク(垂直落下式ブレーンバスター)を決められ、試合終了かと思われた。それでも、カウント2で意地のキックアウト。鈴木は、続くハイキックを読んでいた。隙をついてツームストンパイルドライバー(墓石式脳天くい打ち)を突き刺して形勢逆転。最後は、23分36秒。ダブルアームスープレックスでがっちりと固め、ピンフォール勝ちを収めた。

鈴木は1年3カ月ぶりのノアマットとなった3月13日の横浜大会で、杉浦とともにGHCタッグ王座を戴冠。前哨戦から好試合を繰り広げてきた。相方の杉浦からは「昔の鈴木より今の方が充実している」と評される。試合後は「僕らの方がチームワークが良かった」と胸を張った。