総合格闘技RIZINで無敗の4連勝中のクレベル・コイケ(32=ボンサイ柔術)が、地に足を着けてフェザー級の頂点を目指す。

3日、2日前に迫ったランドマーク3(5日、会場非公開)の大会前インタビューに出席。メインイベントで戦う萩原京平(26=SMOKER GYM)について、「心配はない。彼のやっているのはけんかで、MMAになっていない。絶対に勝てる自信を持っている」と評価した。

常々、フェザー級のタイトルマッチに挑戦したいと口にしてきたクレベルにとって、“うまみ”の少ない試合。「100パーセント私のリスク。萩原にリスクはない。負けたら『クレベルはどうなのかな?』と思われてしまう」と率直に話した。それでも「私は一段一段のステップアップを考えている。自分のイメージでは、これがトーナメントのセミファイナルで、勝ったらファイナル。少しずつやっていくだけ」と、モチベーションの面で心配はなさそうだ。

勝った後のビジョンも明確だ。「チャンピオンになって朝倉と防衛戦をしたい」。現同級王者牛久絢太郎を退け、ベルトを奪取。21年6月の勝利後から再戦を熱望されてきた朝倉未来(29=トライフォース赤坂)を、返り討ちにする。

この日は、ボンサイ柔術の同門でRIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザが通訳として同行した。先月17日の35大会で同級王座2度目の防衛に果たした兄弟分に、「私のエネルギー」と刺激を受ける。「2人でRIZINのベルトを巻く」という目標達成のために、1試合も落とさない覚悟だ。クレベルが、必殺の極め技で連勝街道を突き進む。