K-1女子アトム級のMIO(27)が24日、K-1初の女子大会「K-1 WGP 2022 リング・オブ・ビーナス」(6月25日、東京・代々木第2体育館)に向け、所属する相模原市の相模大野KRESTで練習を公開した。

同大会で行われるK-1初代女子アトム級王座決定トーナメントに出場、1回戦でタイの強豪パヤーフォン・アユタヤファイトジム(19)と対戦する。この試合に完勝し、決勝戦でKrush女子アトム級王者菅原美優(22)を破っての戴冠を狙うMIO。この日は大会を1カ月後に控え、順調な仕上がりを見せた。

現在の体重はリミットの45キロまで4キロオーバー。「いつも通りの感じで調子が良い」。良性の卵巣腫瘍で3月に入院、手術。退院後に練習を再開した頃は、パンチに手応えがなかったが、「フィジカルトレーニングで強化し、倒せるパンチになってきた」。ワタナベボクシングジムに出かけ、スパーリングもこなしており、「”MIO強かった”と言ってもらえる大会にしたい」と意気込む。

昨年、菅原と2度対戦、一喜一憂した。5月はK-1大会でのスーパーファイトで2-0の判定勝ち。ところが、11月のKrush女子アトム級タイトル戦ではバックブローでダウンを奪われ、判定負けした。「あれは油断で、とても悔しい。同じのでやり返したい」とリベンジに燃える。

今回は頂点のK-1ベルトをかけた、まさに”決着戦”。初代SB日本女子ミニマム級王座など3タイトルを獲得してきた実力者としては、今度こそ負けられない。「蹴りなどいろんな技を出してパンチにつなげたい。(メインイベントの)KANA選手の試合(K-1女子フライ級タイトル戦)が薄まっちゃうような試合をして、盛り上げ切っちゃう」とMIOは自慢の拳に力を込めた。