スナイパー・オブ・ザ・スカイことロビー・イーグルス(32)が、怨敵を撃ち砕き、3勝3敗の勝ち点6とした。

メインイベントとなった第10試合、バレットクラブ時代から遺恨を抱くエル・ファンタズモ(35)と相対した。普段はのらりくらりと試合をする相手だが、この日は目の色を変えて臨んできた。中盤には、トペ・スイシーダ、トペ・コンヒーロを連発。さらには、トップロープからのラ・ケブラーダをさく裂するなど、エンジン全開。一気に会場のボルテージを引き揚げた。

だが、イーグルスも負けていなかった。相手が空中殺法で膝を負傷したのを見ると、そこへ集中砲火で動きを止めさせた。終盤は、お互いに掟破りの必殺技をさく裂するなど、一進一退の攻防に発展。だが、膝攻撃の成果もあり、最後は24分43秒。ワープ4・5(ファイアバードスプラッシュ)からのロン・ミラー・スペシャル(変形足4の字固め)で、有言実行のギブアップ勝ちを収めた。

試合後は開口一番、足を引きずって退場したファンタズモに「お前のことが大嫌いだ!」と言い放った。だが「今日はお前のおかげで自分の限界を超える勝負ができた」と加えた。熱戦を繰り広げたライバルを、認めざるを得なかった。

最後は「私を信じてくれてありがとう」と、流ちょうな日本語でファンに感謝したイーグルス。優勝には依然として黄信号がともったままだが、「スナイパーよりタフな選手はいない」。リーグ戦最終盤の追い上げに自信を示した。