武尊が返上したK-1スーパーフェザー級のベルトを巻いたレオナ・ペタス(30)が12日、その価値を高めていくことを誓った。

「K-1WGPよこはまつり」(11日、横浜アリーナ、日刊スポーツ新聞社後援)での第5代同級王座決定トーナメントから一夜明けたこの日、都内で会見し、王者らしさを見せた。

1日3試合の過酷なトーナメントを勝ちきった。1回戦でアヤブ・セギリ(24=スペイン)に2回1分1秒、右フックなどで逆転KO。準決勝は武尊の盟友大岩龍矢(30)を3回0分12秒、右跳び膝蹴りで仕留めた。そして、決勝は自分の距離で試合をコントロールし、そこまで81秒で勝ち上がってきた朝久裕貴(26)に3-0で判定勝ちした。

ベルトを肩にラフなスタイルで会見場に現れたレオナ。「昨日は過去一でたいへんだったが、結果、ベルトを取れたので良かった」とホッとした表情を見せた。そして、「今日は朝5時に家に帰ってきた」と、試合後に自然が見たくなり、友人と江ノ島に出かけたことを明かした。

今後については、休養明けの武尊が対戦を求めてきたとしても、「負けてしまったので、武尊選手とは終わっている」と新たな道を歩む覚悟だ。防衛戦の相手としては、Krush同級王者の中島千博(27)、横山朋哉(22)を候補に挙げ、「僕とやるにふさわしいところまで上がってきたらやりたい」と話した。

一方で階級をライト級に上げることも視野に入れている。冗談めかしながらも「上の階級へ行ったら、まず、Krushの大沢選手(同級王者=31)をぶっ倒したい。簡単に(ベルトを)取れると思っている。ベルトはいっぱいあった方が良い」と言って笑った。