期待の大型ルーキー安斉勇馬(23)が、全日本初となる日本武道館デビューを果たした。

第6試合のスペシャルシングルマッチで、新日本プロレスの永田裕志(54)と対戦。作曲家の鈴木修氏が手がけたテーマ曲の生演奏に乗りながら、初々しい表情でリングインを果たした。

試合前に雄たけびをあげて自らに気合を入れると、気迫あふれるファイトを披露。188センチ、105キロの恵まれた肉体から、ダブルアームスープレックスやミサイルキックなど、威力ある技を繰り出した。最後は永田のナガタロック2(変形フェイスロック)に捕らえられてギブアップ負けとなったが、「全日本の聖地」で爪痕を残した。「プレッシャーに感じている部分もあるけど少し楽しみ」と意気込んで臨んだ試合で、堂々のデビューだった。

試合後のバックステージでは「50周年記念大会、日本武道館、永田選手を相手にデビュー戦を戦えたことが光栄です」と感謝。「やってきたことを出せたが、まだまだ遠く及ばなかった。トップに立てる選手になれるように練習を続けていきます」と先を見据えた。

群馬・安中市生まれで、中央大学レスリング部の出身。全日本大学グレコローマン選手権5位などの実績をひっさげて、今年1月に入団を発表した。デビュー戦の相手を務めた永田からは「これから成長していけば全日本の柱、そういう存在になれる」と、太鼓判を押されていた。