東幕下13枚目の飛翔富士(26=東関)が、約4年ぶりの十両復帰へ向けて好スタートを切った。西幕下13枚目の浜口(木瀬)を押し出し、白星発進。「前に出るしかないなと、気持ちが吹っ切れた。場所前の出稽古で、いい稽古ができました」と振り返った。

 11年秋場所で十両に昇進するも、その後は膝のケガに悩まされ続けた。右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂から再建手術を受け、5場所連続全休。番付外まで転落したが、本割では序ノ口から21連勝で番付を幕下まで戻し、連勝を「22」に伸ばした。

 「周りは『全勝すれば(十両に)上がる』と言うけど、そんなに甘くない。自分の相撲を(幕下)上位で取れれば、来場所にもつながる。自分の相撲を取りきりたい」。身長193センチ、体重は200キロ近い巨体。だが、膝への負担を軽減するため、好物のアイスを控えている。