日本相撲協会の八角理事長は20日、理事会後の会見で横綱元日馬富士の師匠、伊勢ケ浜親方が理事を辞任したことを発表した。

 「日馬富士が引退届を出したときに、師匠としての監督責任を取り、辞任したいと申し出がありました。しかし、危機管理委員会の調査が途中だったので、理事長の私から慰留していました。先日、日馬富士が書類送検されて、危機管理委員会の聴取も済んだことから、私と伊勢ケ浜親方で協議しまして、伊勢ケ浜親方が本日の理事会終了を持って辞任しました」と説明した。

 伊勢ケ浜親方の階級は前例を踏まえ役員待遇委員で、職務は監察副委員長となる。

 一方で、八角理事長は自らの処分について、残り任期3カ月の報酬を全額返上。「今回の問題では、早期に解決するよう、全力で取り組んできましたが、まだ決着がついていないことの責任を痛感しております」と詫びた。

 また、暴行現場に同席していた照ノ富士と石浦の2人については「既に危機管理部長から注意をしております」と話した。