大相撲の元横綱日馬富士関が貴ノ岩を暴行した事件で、鳥取地検は28日、傷害罪で元横綱を略式起訴したと明らかにした。手続き上は鳥取区検が略式起訴し、鳥取簡裁が略式命令を出して罰金刑になるとみられる。

 これを受け、元日馬富士関の代理人弁護士は、以下の談話を発表した。

「当職らは、元横綱日馬富士の弁護人ですが、本人に代わりまして、以下のとおり表明させていただきます。

 今般の傷害事件に関し、本日、日馬富士について、鳥取地方検察庁検察官により略式起訴の手続が採られた由であります。

 日馬富士は、これまで警察、検察の捜査に全面的に協力し、事実関係を自ら明らかにして傷害の事実を認めて参りました。

 そのため、検察官から略式起訴手続の説明を受けた際にも、納得の上、異議なく直ちに応諾した次第です。

 今回の一件で日馬富士において思い描いていた人生は大きく変わることとなり、正直なところ無念な思いもありますが、すべて自分の責任であり、これからどういう道を歩むこととするのかをよく考え、これまでお世話になった皆様や社会に少しでも貢献したいと思っています。

 なお、警察の捜査終了後、我々代理人は、貴ノ岩関及び貴乃花親方に対し、謝罪のためお会いする機会を頂けるよう、二度にわたりお願いを申し入れて参りましたが、かないませんでした。

 今般、検察官による終局処分がなされたとはいえ、日馬富士の貴ノ岩関に対する謝罪の気持ちに何ら変わることはなく、引き続き、謝罪を行うことができるよう努めて参る所存です。

 貴ノ岩関及びご家族はもとより、これまで支えてきていただいたファンの皆様や相撲協会の皆様など多くの皆様にご迷惑をおかけし、改めて深くお詫び申し上げます。」