大相撲の春巡業は8日、静岡市で行われ、大関高安(28=田子ノ浦)が、遠藤との三番稽古を9勝1敗と圧倒した。

 今回の巡業ではここまで、横綱、大関陣では唯一、本格的に稽古をしており、7日も前頭の輝き、北勝富士を相手に8勝5敗と、精力的に土俵に立っている。遠藤は夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)で新三役となることが確実視されているだけに、稽古後の高安は「いい稽古になった。三役でやると、自分も最初の時はなかなか結果を出せなかった。今思えば、もっと稽古をすればよかったと思うので(遠藤が)結果が出るようになればいいですね」と、自身の経験もふまえ、今後に期待を込めて胸を出したことをほのめかした。