日本相撲協会は27日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新弟子検査の受検者が0人となったことを発表した。受検者が0人となったのは、入門規定が制定された1936年(昭11)以降、07年名古屋場所以来11年ぶり2度目。そのため7月2日に行う予定だった新弟子検査は取りやめとなった。新弟子検査の申し込み締め切りは、26日の午後3時までだった。

 名古屋場所担当部長の出羽海親方(元前頭小城ノ花)はこの日、同場所会場のドルフィンズアリーナの先発事務所で「もともと名古屋は(新弟子が)少ないイメージ。僕もスカウトしているけどなかなか大変です」と肩を落とした。

 新弟子検査は、年6回の本場所前に行われる。東京場所ではもちろんだが、3月の大阪と11月の九州場所は、学校の卒業シーズンが近いことからある程度の受検者数が見込めるという。だが7月の名古屋場所は卒業などの節目がなく、出羽海親方は「タイミングですね」と話した。