日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

新番付にしこ名が載った力士総数は45部屋に695人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

相撲通の方なら1位と2位はあの部屋…と推測できるでしょう。ここ数年、常にトップを競うあの部屋です。

1位は佐渡ケ嶽部屋の37人。新型コロナウイルスの影響で稽古にも工夫が求められる中、佐渡ケ嶽部屋は「うちは40人ぐらい力士がいるから」(琴奨菊談)と起床時間から2班に分ける「時差式稽古」で汗を流している。入幕力士が3人もいたため、幕内力士5人も45部屋でトップだ。

2位は2差の35人で木瀬部屋。関取予備軍ともいわれる幕下に15人を擁し、関取数6人は九重部屋と並び2位タイ。徳勝龍の初場所優勝で活気づいている。

3位以下は<3>玉ノ井部屋28人<4>境川部屋25人<5>高田川部屋24人<6>九重・高砂・八角の高砂一門の3部屋が23人で続く。9位で21人の追手風部屋は関取数が7人でトップ。木瀬部屋同様、学生相撲出身力士を多く輩出している。10位の錣山部屋(20人)までが、20人以上在籍の部屋だ。

また“関取在籍率”では追手風(21人中7人)、片男波(3人中1人)がトップだ。

【出身地別力士数】

やはり日本全国の人口比率に準じているのか。1位は東京都の56人。以下<2>大阪府(39人)<3>愛知県(37人)<4>兵庫県(36人)<5>福岡県(32人)で本場所開催4都府県が予想通りにベスト5入り。以下<6>神奈川県(31人)<7>千葉県(29人)<8>鹿児島県(28人)<9>埼玉県(25人)<10>熊本県(23人)と続く。幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道はモンゴルと並ぶ11位(22人)、やはり多くの名力士を輩出した相撲が盛んな青森県は10人(21位タイ)となっている。

国別ではモンゴルの22人がダントツで、ジョージアが2人、残るブラジル、中国、ロシア、ブルガリア、ハンガリー、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。