大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)で幕内に復帰する見通しの十両松鳳山(37=二所ノ関)が19日、地元凱旋(がいせん)に向けて「幕内で(九州に)行けるのはうれしいこと。いい相撲を取りたい」と意気込んだ。9月の秋場所は東十両4枚目で10勝5敗。関取最年長の小結経験者は、昨年秋場所以来7場所ぶりの再入幕を濃厚にしている。

この日は東京・両国国技館で行われた日本相撲協会のインフルエンザ予防接種に参加した。福岡県出身で、九州場所は11年で新入幕を果たした場所。「験がいい場所だと思っている。福岡出身は少ないので頑張りたい」。昨年の11月場所は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京開催。2年ぶりとなるご当所場所を盛り上げる意欲を示した。

先月9月30日に現役を引退した、元横綱白鵬の間垣親方(36)にも言及した。通算15戦全敗。「バケモノだった。めちゃくちゃ強かった。1回は勝ちたかったな。全部負けたけど(対戦を経験して)自信にもなった」と、笑みを交えながら懐かしそうに振り返った。