鶴竜親方(元横綱)が、元小結千代鳳の佐ノ山親方(29=九重)らに対して、大きな勘違いをしていたことを“カミングアウト”した。

昨年11月の九州場所限りで現役を引退した佐ノ山親方はこの日、NHK大相撲中継の向正面で解説デビューした。佐ノ山親方は現役時代、兄の千代丸と兄弟幕内として活躍。その千代丸に話題が及ぶと、正面解説の鶴竜親方は「あのー、ちょっと前までは逆だと思ってました」と切り出した。三輪洋雄アナウンサーが「と言いますと?」と問いかけると、鶴竜親方は「兄貴が千代鳳で弟が千代丸と思っていた」と告白し、周囲を驚かせた。

鶴竜親方はその理由について「顔の違い。兄貴の方が若く見えるよね」と説明。佐ノ山親方も「よく言われます」と苦笑いしていた。三輪アナウンサーは「確かに全て当てはまるわけではありませんが、どちらかというと兄の方がしっかりしていて、弟がやんちゃというイメージが兄弟は強いかもしれませんが…」と補足していた。

佐ノ山親方は現役時代、兄の千代丸よりも早く出世し、14年夏場所には新三役を射止めた。腰のケガの影響もあり、20代にして現役引退を決断した。

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東前頭13枚目の千代丸はこの日、魁聖に敗れて5勝4敗となった。突き放せずに密着される展開で、佐ノ山親方は解説で「立ち合いで上ずっぱりになってしまった」と敗因を説明。弟の指摘を受けて、千代丸は「(9日目が佐ノ山親方の解説デビューと)聞いていたけど、忘れてましたね。よく細い目で見てくれたなと思います」といじり倒し「弟の分までまだまだ頑張っていきたい」と締めた。