幕内2場所目の西前頭5枚目大の里(23=二所ノ関)が、痛い3敗目を喫し、ざんばら髪として初優勝の快挙が遠のいた。2日連続の大関戦&結びの一番となった琴ノ若戦に小手投げで敗れて9勝3敗。新入幕で11勝した先場所に続く、幕内2場所連続2桁白星はお預けとなった。すでに単独トップの尊富士とは対戦を終えて敗れており、自力での逆転優勝の可能性は消滅。早ければ13日目にも、尊富士が優勝する可能性がある。
琴ノ若とは先場所に続き、2度目の顔合わせだった。先場所は9日目に勝ち越しを決め、10日目にトップタイの1敗同士で対戦。当時は関脇とはいえ、大の里にとっては初の三役戦どころか、初の幕内後半戦での取組。この日の朝稽古後、その時を振り返り「初めてのことばかりで…。幕内後半戦の雰囲気も知らなくて、緊張しましたね。上にすっぽ抜けて、後悔する立ち合いになってしまった」と、自分の体ではないように感じるほど、動きが硬かったと説明した。
だからこそ、この日は「まずは後悔しないこと。向こうも必死なので、気持ちで負けないようにしたい」と、平常心で臨み、持ち前の圧力を生かした、自らの相撲を出し切ることを誓った。結びの3番前で取った先場所よりも、注目度の高い結びの一番での顔合わせになったが「光栄なこと」と、大関貴景勝を破った前日11日目に次いで2日連続とあって、気負いはない。むしろ「これからの(白)星の数によって、取る時間も変わってくる。どんどん欲を出していきたい」と、注目度が高まることを歓迎するほど、肝っ玉も据わっていた。敗れたが貴重な経験の数々で飛躍的に成長中。逆転優勝を信じ、まずは13日目、仕切り直しの白星を目指す展開となった。

