ボクシングの世界ユース金&アマ9冠&49戦無敗の「ザ・キング」こと藤木勇我(18=大橋)が9月2日、横浜BUNTAIでプロデビュー2戦目に臨むと27日、発表された。今年6月、ウィラ・ミカム(タイ)との59・9キロ契約体重6回戦で、2回TKO勝ちし、白星デビューを飾って以来、約3カ月ぶりのリングとなる。対戦相手はフィリピン・スーパーフェザー級12位ジュフエル・サリナ(フィリピン)で、61・0キロ契約体重8回戦に臨む。サリナは前WBOアジア・パシフィック同級王者斎藤麗王(帝拳)のプロ2戦目の対戦相手を務めた。

同日、横浜市内で行われた興行発表会見に出席した藤木は「6月にデビュー戦をさせていただいて2回で勝つことができた。自分の納得いく内容ではなかった。ここからがスタート。練習も集中してできている。2戦目に向けて良いパフォーマンスをみせたい」と気合を入れ直した。

プロデビュー戦はメインイベントを任され、前売りチケットも所属ジムの後楽園ホール興行最速で売り切れるなどファンの間で注目されている。同興行はWBA世界ミニマム級2位石井武志(26=大橋)-同級3位ウィルフレド・メンデス(29=プエルトリコ)との同級王座決定戦、WBA世界ライトフライ級1位吉良大弥(23=志成)-同級2位カルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)との同級王座決定戦が組まれた。ダブル世界戦のアンダーカードに入る。プロ2戦目で世界戦興行のリングに立つだけに「結果で恩返ししたい」と言葉に力を込めた。

所属ジムの大橋秀行会長(61)から「史上最高の逸材」と表現され、愛称は「ザ・キング」に決定済み。同会長は「どんどん早く試合させたい。スパーリングでは素晴らしい動きしている。プロに慣れてもらいたい。(プロの)8オンスのグローブは(アマの)10オンスのグローブとは感覚が違うし。本当に足元をしっかりと作って将来的に世界的な選手にしたい」と期待を寄せた。

主戦場とするスーパーフェザー級は、日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王者は全員が日本人王者となる。地域王者3人を意識しながら、藤木は「形になるものがほしい。早くベルトを取りたい。ベルトに一歩一歩近づけるように。自分はいつでもやれるように準備している」とやる気満々だった。

大阪・興国高時代から「規格外」の強さに昨年末には米老舗専門誌ザ・リングで異例のインタビューが掲載されるなど、国内外から注目される存在だ。同会長は「2年以内ぐらいに」と世界挑戦させる方針。「モンスター」井上尚弥に続く次世代の大物「ザ・キング」にとって大事なプロ2戦目になる。【藤中栄二】