プロ野球を観戦するのが待ち遠しい。日体大OB4人の活躍を楽しみにしているからだ。首都大学リーグの試合、時間があれば観戦に行く。東海大戦が天王山、勝ち点を落とすと、まず優勝はない。辻孟彦(元中日)と菅野智之(巨人)の投手戦は圧巻であった。スピードの菅野、コントロールの辻、見応えがあった。

辻は中日を退団後、大学院へ進学してコーチに就任。それから好投手を育成し、プロへ3人も送り出した。辻の卒業後、活躍してくれたのが大貫晋一投手、東海大をキリキリ舞いさせた。故障もあったりして社会人野球へ進んだが、昨年ドラフト3位でDeNA入り。6勝もあげたのがうれしかった。

彼の父親は日体大OBで、青年海外協力隊員として中国へ派遣され、初めて野球を教えた。帰国後、日体大の監督も務めたこともあった。ちなみに私も中国で初めてレスリングを指導した経験をもつ。

辻がコーチ就任と同時に松本航(明石商・西武)と東妻勇輔(智弁和歌山・ロッテ)が入学した。松本のデビュー戦を見に行った。1回ももたずに降板、大学野球のすごさを見せつけられた。が、卒業までに30勝、300三振、巨人の菅野に続いた。

東妻はケガもあったが松本に次ぐ2番手。甲子園で明徳義塾戦で延長15回に暴投で負けた記憶が強くあったが、コントロールもよくなり、日体大の2枚看板として頑張ってくれた。ロッテの抑えで昨年は3勝、期待している。7勝した松本と東妻が共通しているのは、2人の大腿(だいたい)筋が女性の腰ほどもあること。

昨秋ドラフト2位で吉田大喜(大阪・大冠高)がヤクルトに指名された。先輩に松本、東妻がいたので登板機会が多くなかったが、入学時に先発した試合を見た。ヨレヨレだったが、5回を無失点、片りんを見せつけた。活躍してくれると期待している。4年生に最速155キロを投げる森博人(愛知・豊川高)がいる。今年のドラフトが楽しみである。いや、それよりも観客の入った野球が見たい。