千葉・柏市初の女子中学軟式チーム「柏女子野球倶楽部」(川口亘太代表=48)が発足した。結成式は当初3月28日だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に延期された。7日に市内の廣幡八幡宮で必勝祈願を行い始動、14日には沼南スタジアムで全体練習に臨んだ。キャッチボールやシートノック、フリー打撃などを行った後、早くも紅白戦に。大きな声出しは自粛されたが、選手12人は約4時間にわたり、たっぷりと汗を流した。

チームは川口代表らが「女子児童が中学生になっても野球を続けさせてあげたい」との思いから結成され、監督には女子学童選抜の千葉柏ガールズセレクション(千葉KGS)でコーチを務めた野崎正浩さん(50=写真)が就任。メンバーは千葉KGSから9人が参加している。

昨年、柏女子選抜は県大会を制し、千葉KGSとして全国大会に出場したものの、2回戦で優勝した大阪ベストガールズに1-2で惜敗。秋の県大会決勝でも僅差で敗れるなど1点の重みを味わった。この体験を基に新チームのモットーは「Enjoy Baseball この“1”にこだわれ!!」に決まった。

「勝敗も大切だが、今はみんなに野球を楽しんでもらう」ことを打ち出す野崎監督。笑みを浮かべながらも「目標はもちろん全国優勝」と真顔で話した。

 

◆千葉・沼南スタジアム 有限会社神谷管工(神谷龍之介代表取締役=56)が柏市大井に建設中の軟式野球場。従業員らが協力し2月に着工し、完成は7月中旬。両翼67メートル、中堅72メートル。

[PR]