「心と体のバリアフリー。障がいとの壁を取り除きたい」と、障がい者スポーツをサポートする神谷秀行さん(62=写真、東京・足立区)。6年前、区の初級障がい者スポーツ指導員資格認定会でボッチャと初めて出合ったのがきっかけだ。

ボッチャは性別や年齢、体力に関係なく、健常者も障がい者も一緒にできる。団体戦ではチーム全員で作戦を考える頭脳プレーでもある。中級指導員となった今は「障がい者が自由に参加できる機会を作り、みんなが楽しめる“レクリエーションボッチャ”を目指している」。隣接する葛飾区は都内でも特にボッチャが盛んな地域で、講習会や勉強会があれば足を運び、技術や情報の収集に努めている。

区のスポーツ推進委員でもある神谷さんは、ゴールボールやバドミントンのネットを使ったビーチボールバレー、旗をお宝に見立てて奪い合う「フラッグ鬼ごっこ」なども推奨。子どもの反射神経やダッシュ力、持久力向上に力を注いでいる。

障がい者スポーツの普及活動を続ける神谷さんだが、気になるのはやはりボッチャ。現在区内に1つもチームがないだけに、早く気軽に楽しめるチームを結成したい、と願うばかりだ。

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