オレンジ色の鮮やかなユニホームで元気いっぱいプレーする群馬エンジェルスは、第1回中学女子軟式野球交流大会わせがくカップに3年生中心のAチームと1、2年生中心のBチームという普段の紅白戦とは違うチーム分けで出場した。予選の戦績により、トーナメント初戦でAとBの直接対決が実現。上級生と下級生が全力で戦った結果、3-0でAが勝利を収めた。

準決勝でAチームが挑んだ相手はオール栃木。今夏、栃木遠征で行われた練習試合では3試合とも無得点に終わっていたため、次の対戦ではリベンジすることがチームの目標だった。0-8で迎えた5回裏2死一、三塁の場面、3番・青木七海(3年)が適時三塁打を放ち、待望の2点。逆転はできなかったが、絶対に点を取るんだと食らいつく選手たちを、服部淳一監督(42=写真)は「最後に意地を見せてくれた」とたたえた。

新型コロナの影響で、夏の全日本中学女子軟式野球大会が中止に。チームの士気が下がった時期もあったが、武藤咲夢主将(3年)は「他の試合があるかもしれないから」と仲間を鼓舞。気持ちを切り替えていたとき、わせがくカップ開催の朗報が届いた。来春、関東・北信越女子中学軟式野球大会が開催されれば3年生にとって最後の大会となる。今年1年のさまざまな思いを全力プレーに変えて戦い抜く。

 

◆群馬エンジェルス 2014年(平26)結成のクラブチーム。県内各地から集まり、中学校では野球部以外に陸上部やバレーボール部所属の選手もいる。在籍数31人。

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