挑戦者の同級1位・西田凌佑(27=六島)が判定勝利を飾り、9戦目での世界王座どりに成功した。 王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)と対戦。不利とされた戦前の評価を覆し、勝利をつかみ取った。現時点でバンタム級の世界王者はWBC中谷潤人、WBA井上拓真に続き、西田が3団体目を制した。
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エマヌエル・ロドリゲス | ● | 12R判定 | ○ | 西田凌佑 |
試合経過
1回
<日刊採点 ロドリゲス9-10西田>
開始からサウスポーの挑戦者・西田が右ジャブを繰り出して距離をはかる。王者ロドリゲスはリング中央でどっしり構えて様子を見る。1分版すぎに西田の左ストレートが王者のボディーにヒット。2分すぎに西田の左ストレートが王者のアゴに浅くヒット。その後も挑戦者が盛んに右ジャブを繰り出して、距離を保つ。
2回
<日刊採点 ロドリゲス9-10西田>
ロドリゲスがジワジワと前に出る。王者の右ストレートが西田の顔面に軽くヒット。西田も打ち返して左ストレートをヒットさせる。西田の右ジャブが邪魔になり、王者はなかなか中に入れない。1分50秒、王者の右が浅くヒット。終盤に西田もワンツーを浅くヒット。
3回
<日刊採点 ロドリゲス9-10西田>
ロドリゲスが強引に前に出てパンチを繰り出す。西田も左ストレートでロドリゲスのアゴをはね上げる。ロドリゲスは力んでパンチが空を切るシーンが多くなる。中盤に西田のワンツーから右フック、左ストレートがヒットするが。王者も打ち返す。残り30秒、ロドリゲスの回転の速い連打がヒット 終盤は西田の連打が当たる。
4回
<日刊採点 ロドリゲス8-10西田>
ロドリゲスが強引に前に出る。西田は右ジャブとボディーブローで打ち返す。ロドリゲスの入り際に西田の右ジャブがタイミングよく決まる。中盤、西田がボディーブローから連打。さらに左ボディーブローでロドリゲスからダウンを奪う。立ち上がった王者に西田が再びボディーを連打。ロドリゲスも打ち返す。
5回
<日刊採点 ロドリゲス10-9西田>
ロドリゲスの右ストレートが先制打。序盤から接近戦での打ち合いに。40秒、ロドリゲスの右ストレート、左ボディーブローが決まる。王者は頭をつけて打ち合いに持ち込む。1分半すぎに王者の右ボディーブローがヒット。西田は無理して打ち合わず。残り30秒、王者の上下への連打で西田の体が折れる。
6回
<日刊採点 ロドリゲス10-9西田>
西田が右ジャブで距離をとる。王者は西田をコーナーにつめてパンチを繰り出すが、西田も打ち返す。45秒、ロドリゲスの右ボディーアッパーが決まり、一瞬、西田の動きが止まる。中盤以降もロドリゲスは前に出てプレッシャーをかけて右をヒット。西田はロープを背にする。王者のノーモーションの右が西田の顔面に決まる。
7回
<日刊採点 ロドリゲス10-9西田>
ロドリゲスの右が先制打。西田は細かい連打で反撃。西田が再びボディーに狙いを絞って接近戦。体をつけての打ち合いが続く。1分半、王者の右アッパーで西田のアゴが上がる。さらに王者の左フックに西田の腰が落ちる。終盤も頭をつけあっての打ち合いで、西田の手数が上回る。
8回
<日刊採点 ロドリゲス9-10西田>
開始から両者頭をつけあっての打ち合いに。打撃戦は両者ゆずらず。西田のワンツーに王者はクリンチ。1分すぎに西田の左ボディーブローにロドリゲスが後退。中盤は意地の打ち合いに。後半も西田のボディーブローが有効でロドリゲスの手数が減る。
9回
<日刊採点 ロドリゲス9-10西田>
開始から相変わらず頭をつけての打ち合い。30秒、西田の連打が顔面に決まる。ボディーもブローも効果的で、ロドリゲスが両手をついてスリップダウン。中盤は西田がボディーを集中攻撃。ロドリゲスはガードで耐える。2分、西田が王者をロープにつめてボディーを連打。終盤の打ち合いは西田が打ち勝つ。
10回
<日刊採点 ロドリゲス10-9西田>
西田が前に出て打ち合いに。ロドリゲスの反撃は高いガードでブロック。その後、西田は左ボディーブローを徹底して打ち続ける。ロドリゲスのパンチは的中率が落ちる。後半は王者も打ち返し、強烈な右アッパーが決まる。終盤は西田のボディーブローに王者がクリンチ。
11回
<日刊採点 ロドリゲス9-10西田>
序盤はロドリゲスが連打で攻める。西田もボディーブローを返すが、王者はかまわず打ち返す。1分すぎ、顔面へのパンチの応酬は手数で西田、有効打でロドリゲス。2分すぎに西田の左ボディーブローが決まり、ロドリゲスがクリンチ。王者を休ませない。終盤は西田から接近戦を挑み前に出る。
12回
<日刊採点 ロドリゲス9-10西田>
西田が開始から左ボディーブローを連発して前に出る。ロドリゲスはロープに下がる。1分すぎ、王者の左右フックが浅くヒットするが、西田は前進を続ける。残り1分、西田の左ストレートが画面にヒット。終盤も王者も打ち返す。残り10秒、西田の左ボディーブローが決まる。判定で西田が新王者に!