通販事業最大手企業の傘下で誕生して以来注目を集めてきたB3長崎ヴェルカが10月9日にホーム開幕を迎え、昨季リーグ3位の横浜エクセレンスを相手に109-66と大勝。翌日も快勝し、アウェーでの開幕節と合わせて4連勝と上々のスタートを切った。

チームを率いるのは過去にB1アルバルク東京の指揮官も務めた伊藤拓摩ヘッドコーチ(HC)。ホーム開幕戦を飾ったことに安堵(あんど)しつつ、1888人の観衆が集まったことを「試合前にヴェルカのウエアを着て応援に来てくれる人をたくさん見てモチベーションになりました。本当に頼もしいファンの方々が来てくれたと思います」と意気に感じた様子だった。

ここ数年はアメリカで活動していた伊藤HCにとって、日本での指揮は5シーズンぶり。リーグ戦に先駆けて行われた天皇杯の2試合を含めてもまだ試合数が少なく、自身の試合勘については「まだまだチームと一緒に成長が必要」としながらも、コーチ陣の役割分担が明確になっていることを理由に「良いコーチングができつつあるとは思います」と好感触も得ているようだ。参入初年度のB3制覇とB2昇格を目指す中、役者ぞろいのチームを伊藤HCがどのようにまとめ上げるのかという点は大いに注目したいところだ。

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