城南信用金庫(品川区)と東京東信用金庫(墨田区)は5月12日、データサイエンスを得意とする芝浦工大と、産学連携協定を締結した。

2信金が主に担当する中小企業では、データサイエンスを導入することに多くの壁があるのが実情。そんな企業の本業を支援するために、地域金融機関と大学による、新たなネットワークを立ち上げた。データサイエンスを活用し、長引くコロナ禍を乗り越えるために、企業の“困り事”を解決するヒントを、三位一体で追求する。

協定は、技術相談や共同研究、受委託研究、課題解決型授業など、6項目の内容。東京東信金中田清史理事長は「中小企業の現場データを大学の研究テーマとして提供。学生のデータ分析力と自由な発想力を最大限に引き出しながら、データサイエンスによって企業の本質課題をあぶり出し、売り上げの拡大につなげたい」。城南信金川本恭治理事長は「われわれ信用金庫は工学部門が手薄だった。締結によりデータを活用して、課題を克服し、売り上げや販路拡大につなげたい」。芝浦工大山田純学長は「大学の使命は、教育、研究、社会貢献。今回の連携はデータサイエンスの新たな活用のきっかけになればと考える」と感謝した。

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