【太宰治とゆかりの跨線(こせん)橋】

JR中央線三鷹駅南口から西方の線路沿いを約450メートル行くと、JR東日本三鷹車両センターの上を南北にまたぐように「三鷹跨線人道橋」が見えてきます。全長約90メートル、幅約3メートル、高さ約5メートルで、真下を中央線が走行。鉄道ファンには人気の撮影スポットです。

この橋は1929年に鉄道省が建設し、橋脚は古レールを再利用。90年以上も地域住民が往来してきました。晩年を三鷹で過ごした太宰治は、橋から見える夕日を気に入り、客人が来ると必ず案内したそうです。

2021年、JR東日本は老朽化した橋を三鷹市に無償譲渡することを提案するも市がメンテ費用の面で難色を示したため、12月ごろから撤去が始まります。しかし、太宰との関わりが強く文化的にも価値があることから、橋桁や階段の一部を残すことで合意に至りました。

[PR]