【データで掘る大谷翔平】必然の好成績 打球の質がドえらいことになっている/連載9

ドジャース大谷翔平投手(29)が3、4月の序盤戦を終え、一時は8部門で両リーグ1位に立つなど打撃好調です。打率は3割を大きく超え、メジャーリーグで評価されるOPS(出塁率+長打率)も1を超えています。初の本塁打王に輝いた昨季と比較して、データ面から好調の秘訣(ひけつ)を探ると、高めの投球をうまくさばいて打球速度+打球角度をつけていることが判明しました。データはスタットキャストを参考にしました(数字は5月1日現在)。

MLB

ハードヒット率61%

今季の大谷は、パワーとテクニックを高レベルで融合させた。

まずはパワー。昨年、初めて本塁打王に輝いたように、飛距離や力強さは元々持っていた。昨年の長打率6割5分4厘は30球団1位で、今季も6割を超えている。

昨年は94・4 マイル (約151・9キロ)という両リーグで2位だった平均打球速度は今季も同じ。今季のメジャー全体の打球速度10傑のうち、1、2位を大谷が独占。さらに上位15位までに4つ(1、2、10、13位)を大谷が占めるという、異常事態を引き起こしている。

打球速度95 マイル (約152・9キロ)以上の割合を示す「ハードヒット%」という数値がある。今季の大谷は61%で、両リーグ1位(50打球以上)。昨年の54・2%(5位)から約7%もアップした。

今季はテクニックがついた。パワー系打者には、三振がつきもの。大谷も昨季は599打席につき143三振で、打席に占める割合は23・9%だった。だが、今年は149打席で28三振と18・8%と約5%減らした。20%を切ったのはメジャー7年目で初めて。パワーそのままに、コンタクト能力を引き上げている。

実は、打球が速いだけでは、長打を量産できない。打球に角度をつける技術が必要だ。

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