全国の信用金庫が連携して運営している「よい仕事おこしフェア実行委員会」(事務局=城南信用金庫)は4月19日、東京・大田区の羽田イノベーションシティ「よい仕事おこしプラザ」で新潟・三条市とコラボしたクラフトビール「難関突破米エール」の完成お披露目式を開催し、関係者による試飲会が行われた。

「よい仕事おこしフェア実行委員会」は信用金庫の全国ネットワークを活用して地域の枠を超えたさまざまな事業を展開しており、「難関突破米エール」は三条市とのコラボによるクラフトビール第2弾で同一地域では初の2作目となる。

米どころの三条市を含む、南蒲原地区は地元では南蒲(なんかん)地区の略称で呼ばれる。クラフトビールに使用されたお米は南蒲と「難関」を重ねたプレミアム米「難関突破米」の中から減農薬、減化学肥料で特別栽培されたコシヒカリの中でも食味値が最上位のもの。玄米の粒をそろえるためのふるいは、一般的なものより大きな目幅2ミリを使用して粒の大きなものを選別し、「落ちなかったお米」として、青海神社(加茂市)で難関突破への祈〓(示ヘンに寿の旧字体)(きとう)を受けた縁起もの。地元では学校、資格試験に臨む受験生などに広く知られている。

試飲した三条市の滝沢亮市長は「すっきりとしており、ビールはちょっと苦くて苦手かなという方もストレートに飲めます。私はビール好きなんですが、ビールが好きな方でも納得できる」と太鼓判を押した。城南信用金庫の川本恭治理事長は「これをきっかけに各地域にスポットライトをあてていただいて、日本中のさまざまな人と交流をし、地域が活発に明るく元気になって日本中が明るく元気になればいい。これで終わりではなく、さらに前に進んでまいりたい」と、クラフトビール造りを、ひとつの起点とした新たな活動に意欲を示した。

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