◇4月12日◇埼玉・高麗川カントリークラブ(パー72)◇晴れ◇出場119人

 

今春、宮城・東北高校を卒業した倉林紅(18=フリー)が、5アンダー、67で大会初出場で初優勝した。最初のホールこそダブルボギーとしたものの4ホール目から3連続バーディー。後半も3ホール目から3連続バーディーと、合計8つのバーディーを奪い2位に2差をつけ快勝した。2位は3アンダーの神谷桃歌(18=中京大1年)、横山珠々奈(20=フリー)と、アマチュアが上位を独占した。

 

 

プロのトーナメントで得た自信が、攻めるゴルフに直結した。攻めて、攻めて、8バーディー。倉林は表彰式後、あどけなさの残る笑顔で言った。

「最近ショットの調子が悪くなかったので、攻めるゴルフができたらと思って臨んでいて、スタートはダボを打って『あれっ』て感じだったんですけど、しっかりと気持ちを立て直して、目標である『攻めるゴルフ』ができたのが良かったかな」

ちょうど1週間前、4月5日からの富士フイルム・スタジオアリス女子オープンに出場し、パープレーの31位タイ。主催者推薦選考会ではプロ、アマ合わせて104人が出場してトップ通過。人生初のホールインワンも飛び出した。

高校を卒業したばかり。育ち盛りは貪欲に吸収する。「一番は攻め方、マネジメントが、プロの方は違うなと感じて、それを生かしたゴルフが今日できたんじゃないかな。パー5の刻み方、全部を攻めるのではなく、どこに刻んで簡単にバーディーを取るとか、攻めるメリハリが成長したと思います」と話す。

昨年のプロテストは、1差及ばず2次で落選。初出場のJGDAの大会について「プロを目指す多くの人が出る大会は限られているので、また出たいと思います。いろんな部分で刺激になります」と、一気に成長して2年目でプロテストに合格する意気込みだ。

 

<2位タイ横山パットに自信>

横山が5バーディー、2ボギーの3アンダーで2位タイ。「今日はパターが良かった。バーディーパット、パーパットも入りました」と振り返った。一番の課題にパターを挙げるが、自信がついたという。166センチの身長を生かしたドライバーが武器。平均240~250ヤード飛ばしても曲がらないのが強み。昨年の最終プロテストは3打足りず2アンダーで不合格。「ショットの精度を上げて行きたい」と今秋合格への決意を話した。

 

<2位タイ神谷ちょっと悔しい>

2位タイの神谷は、表彰式直前に順位を知った。「うれしい、でもちょっと悔しい…」と照れた。2番のパー4で5打も、終わってみればボギーはこのホールだけ。4バーディーを奪い、3アンダーの69。「バーディーを取ったなかでもパー5では、きちんとコースマネジメントをして、狙って取れました」。最終18番(パー4)のバーディーは、グリーン奥から10メートルのパットを決めて「気持ちよく上がれました」と笑顔を見せた。

 

 〈主催〉JGDA〈後援〉日刊スポーツ新聞社〈協賛〉日本電波工業、大栄不動産、サイデン化学、武州ガス、トモダ企画、田中建設工業、AGS、ジェイアンドエス保険サービス、Knomak、立飛ホールディングス、ローソンエンタテインメント、G_BASE、USTマミヤ、Cポン、アウディ川越〈テクニカルサポーター〉JVCケンウッド、チェック・コンサルタント〈賞品提供〉梅林堂、伊藤超短波〈協力〉高麗川カントリークラブ

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