本庄ヤングBCが創部12年目で初めて全国切符を手にした。2年連続6度目のつくばヤングBCとともに、ヤングリーグ春季大会(3月28~30日=岡山・倉敷マスカットスタジアムほか)に出場する。出場権がかかった準決勝で本庄は、水戸青藍舎ヤングを再逆転の10―9で破った。決勝はつくばが11―1で本庄を制して、優勝した。【久我悟】
▶準決勝
水戸青藍舎 006 002 1=9
本庄 410 005 X=10
【水】吉田、三塚、大川―小林【本】松原、新藤―杉田[三 細谷(水)[二]近藤(本)
▶決勝
本庄 000 1=1
つくば450 2X=11
【本】依田、近藤、谷口―杉田【つ】近藤―岡下大儀[三 藤井(つ)[二]谷口(本)、新岡、岡下大儀、根本(つ)
【病み上がりのエース松原】
病み上がりでも傷ついても、本庄が粘り抜いた。1回表、ヒットと連続四球で無死満塁の大ピンチ。先発の松原義和(2年)はインフルエンザ感染の影響でぶっつけ本番の登板だったが、三振、遊飛、三ゴロでしのいだ。その裏、先頭青野雄輔主将(2年)が頭部死球。臨時代走に9番松原が送られた。さらに四球と2連打、2失策が重なり4点リードで幕を開けた。
【青野主将の顔面に打球】
先制ホームを踏む激走後の松原は、緩急を武器に2回表も2死満塁をしのぎ、味方は1点を加えた。3回表、また2死満塁も、今度は防げない。ヒットと押し出しで2点を失い、新藤鈴太(1年)にマウンドを譲ると、センターへのハーフライナーを青野主将が顔面に当てた(記録は失策)。打球が転々とする間に3者生還で同点。適時打も浴びこの回6点を失った。
目の付近に裂傷を負った青野主将は交代した。主力を欠き、流れも奪われ6回表には3点差にされた。その裏、2死満塁から3番大谷優月(2年)が右前2点打、4番近藤大斗(2年)が「つなぐことだけ考えた」と左中間へ逆転二塁打、6番白根太陽(2年)も適時打で2点リードを奪いかえした。
【託された1年生新藤】
最後は「1年生のせいで負けたらどうしようと心配だった」という新藤が、2死満塁から押し出し四球を与えながら1点差で踏ん張った。被安打13、与四球7ながら投手を引っ張った捕手の杉田大輝(2年)は「超緊張の連続でした」と胸を押さえた。同時に入部直後の青木恭介監督の言葉を思い出した。「『おまえらの代で全国に行くぞ』って言われたんです」。
【負けたチームのためにも】
2014年(平26)3月に埼玉県北の本庄市に創部。1学年上の日刊スポーツ杯関東大会4強が過去最高だった。杉田は「負けた他のチームのためにも、全国で頑張りたいです」。悔しさを知っているから、新たな歴史に価値がある。
本庄・青木恭介監督(全国大会出場を決めた準決勝後)「苦節12年でした。松原はぶっつけ本番でしたが、勝つならリードして新藤を投入だと思っていたので、行けるところまで行ってもらいました」

