06年に大ヒットした映画「フラガール」が、福田沙紀(17)片瀬那奈(26)のダブル主演で舞台化されることが24日、分かった。東京の新名所赤坂サカスにオープンした赤坂ACTシアターで7月18日から8月3日まで上演される。

 日刊スポーツ映画大賞など映画賞で数々の賞を受けた「フラガール」が舞台になって返ってくる。昭和40年代、斜陽産業となった炭鉱の町を救うためフラダンスに挑む少女たちのひたむきな姿を描いた作品。映画で蒼井優が演じた紀美子に福田、松雪泰子が演じたまどか先生に片瀬が扮(ふん)する。

 福田は04年の全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞。映画「桜の園」に主演し、ドラマ「ライフ」「だいすき!!」に出演するなど注目の若手。「初舞台にして初主演という大役に、とにかくびっくりしています。舞台もフラダンスも初めてのことなので、精いっぱい頑張って、すてき作品にできたらなと思います」。片瀬はモデル出身でドラマ、CMのほか、映画「きみにしか聞こえない」に主演。鴻上尚史作の舞台にも出演している。2度目の舞台で「映画を見て何度涙したことでしょう。こんなすてきな作品に巡り合えたという幸せな気持ちとプレッシャーが今、私の中を駆けめぐっています」。

 映画版も手掛けた脚本家の羽原大介氏が舞台のために書き下ろし、映画では描かれなかったエピソードも登場。演出に山田和也氏、振り付けはまどか役のモデルにもなったカレイナニ早川が担当する。フラガールには現役のスパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームのダンサー2人のほか、オーディションで選ばれた25人の計27人が登場。全員で踊る華やかなショーを舞台で再現する。