主演女優賞ー綾瀬はるか「ICHI」「僕の彼女はサイボーグ」「ハッピーフライト」
- 花束を手に主演女優賞受賞の喜びを語る綾瀬はるか(撮影・中島郁夫)
- 動画はこちらから→
【受賞発表記事】
主演女優賞は「ICHI」などでバラエティーに富んだ役柄を演じ分けた綾瀬はるか(23)が受賞した。
綾瀬はるかは「ICHI」で瞽女(ごぜ=盲目の旅芸人)、「僕の彼女はサイボーグ」ではサイボーグと、時代もテイストも違う役に挑んだ。「ハッピーフライト」では、助演ながら新人キャビンアテンダント役で印象を残した。「ありがたく思ってます。私でいいんでしょうか」と控えめに喜びを語ったが、選考会では「若い世代で主演をはれる女優が登場した」と絶賛された。
「ICHI」では1カ月間、三味線を午前中3時間、殺陣を午後3時間、毎日みっちり練習した。さらに盲目という難役を見事に演じた。おっとり、天然という印象はスクリーンにはない。しかし「もうちょっと目を伏せた方が良かったなとか、反省しつつです」。数センチ、数ミリのことだろうが、自分への厳しさも忘れない。
演じる役柄の変化は、自分とシンクロしているそうだ。「その時その時の、自分に合った役が来るんだと思います。人見知りしてたころはおとなしい役が多かったし、自分を出せるようになって、明るい役を演じるようになりました。これからは、強い女性になりたいんです。しんを持っている女性が好きです」と話す。すでに今、明るいだけじゃない、しっかりと意思を持った役が多くなってきている。人間としても女優としても成長していることが分かる。
「今までは楽しむところまではできていなかったかもしれませんが、全力でその場を楽しみたいです。映画の現場が楽しいですし、英語も勉強したいです」。さらに振り幅を広げるため、挑戦が続く。【小林千穂】
[2008年12月4日 紙面から]
◆綾瀬(あやせ)はるか 1985年(昭60)3月24日、広島県生まれ。00年、ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞受賞。02年「JUSTICE」で映画デビュー。04年のドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」で一躍人気に。ほかに映画「雨鱒の川」「ザ・マジックアワー」など、ドラマは「ホタルノヒカリ」「白夜行」など多数。来年「おっぱいバレー」が公開。
◆「ICHI」 三味線と歌で一人旅を続ける盲目の離れ瞽女(ごぜ)、市(綾瀬)。ある宿場町に流れ着いた時、野党集団の万鬼党に絡まれる。そこに旅侍の藤平十馬(大沢たかお)が助けに入るが、なぜか刀を抜かない。市は自らの仕込み刀で敵を切り捨てるが、宿場を仕切る白河組の2代目、虎次(窪塚洋介)と万鬼(中村獅童)の争いに巻き込まれる。
◆「僕の彼女はサイボーグ」 さえない男ジロー(小出恵介)は、自分の誕生日を祝うため、買い物に訪れたデパートでキュートな彼女(綾瀬)に出会う。食事していたレストランにも彼女は現れ、なぜか一緒に食事をすることに。楽しい時間を過ごしたが、彼女は意味深な言葉を残して去ってしまう。そして1年後、再び彼女が現れる。
◆「ハッピーフライト」 航空業界で働く人々の裏側や乗客を描いた。羽田発ホノルル行きチャーター便の出発が迫っている。副操縦士・鈴木(田辺誠一)の機長昇格を目指すフライトだ。試験教官は威圧感バリバリの原田教官(時任三郎)で、緊張感は高まる。新人キャビンアテンダント斉藤悦子(綾瀬)にとっても緊張の出発だ。
- 主演女優賞・選考経過
- 綾瀬はるかと「グーグーだって猫である」などの小泉今日子が争う展開になった。「綾瀬は主役の映画が多い。主役を張れる女優が出てきた」(寺脇研氏)「小泉さんは、お母さん役を等身大で演じている」(福島瑞穂氏)「『ハッピーフライト』で綾瀬が見せた無邪気な演技は、今しかできない」(品田英雄氏)。議論の末、今回は綾瀬の将来性が評価された。
日刊スポーツ映画大賞
「タイトル」監督 | 記事 | |
---|---|---|
作品賞&監督賞 | 「おくりびと」 滝田洋二郎監督 |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
主演男優賞 | 中居正広 「私は貝になりたい」 |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
主演女優賞 | 綾瀬はるか 「ICHI」「僕の彼女はサイボーグ」「ハッピーフライト」 |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
助演男優賞 | 堺雅人 「クライマーズ・ハイ」「アフタースクール」 |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
助演女優賞 | 夏川結衣 「歩いても 歩いても」 |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
新人賞 | 夏帆 「うた魂♪」「東京少女」ほか |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
外国作品賞 | 「ノーカントリー」 パラマウントジャパン、ショウゲート |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
石原裕次郎賞 | 「クライマーズ・ハイ」 原田真人監督 |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
石原裕次郎新人賞 | 松田翔太 「イキガミ」「花より男子ファイナル」 |
受賞発表記事 |
受賞式記事 | ||
ファン大賞 | 「私は貝になりたい」「レッドクリフ Part1」 | 受賞式記事 |
妻夫木聡「悪人」が主演男優賞
第23回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の授賞式が28日行われ、妻夫木聡が「悪人」で主演男優賞を獲得。
- 次世代リーダーの自覚/朝夏まなと - プレシャス!宝塚 - 芸能コラム (プレシャス!宝塚 - nikkansports) [2月6日]
- 薬物中毒で若くして亡くなるハリウッドスターたち - ハリウッド直送便 - 芸能コラム (ハリウッド直送便 - nikkansports) [2月4日]
- 澄んだ瞳でワルに徹するレオ様 - 映画この一本 - 芸能コラム (日刊!この1本 - nikkansports) [2月2日]
- 「明日ママ」は評価3/冬ドラマ評 - 梅ちゃんねる - 芸能コラム (梅ちゃんねる - nikkansports) [1月30日]
- 男役集大成/蘭寿とむ - プレシャス!宝塚 - 芸能コラム (プレシャス!宝塚 - nikkansports) [1月30日]