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作品賞&監督賞ー「ディア・ドクター」西川美和監督

西川美和監督
「ディア・ドクター」で監督賞と作品賞をダブル受賞した西川美和監督(撮影・松本俊)
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【受賞発表記事】

 西川美和監督(35)の長編3作目「ディア・ドクター」が、作品賞、監督賞に輝いた。女性監督として初受賞となった。同作は鶴瓶、余と合わせて4冠。「まさか4つもいただけるなんて」と笑みを見せた。小説やコミックなど、原作の映画化が多い現在、選考委員は、同監督がオリジナルを作り続けていることを高く評価した。

 1行に四苦八苦し、向いてないと思うこともあるそうだが、西川監督は「映画を作ることは物語を作ること。自分にしかできないことは、物語を作ること。そのことをやらなくなったら、私は映画を作らないと思う」ときっぱり言った。「ディア・―」を企画し、今年3月に亡くなった安田匡裕さんにも触れた。「1、2カ月かけて脚本を書くのですが、そういう時間を許してくれたのも安田さんでした。納得しなかったら、首を縦には振らなかったことを忘れないように、これからもやっていきます」。

 次回作にも近く取りかかるつもりだ。「苦手意識を持っている分野、選択肢を捨ててきたことをやってみたい」と、取り上げてこなかった、女性を描くことに興味を持っている。これまでは失敗してはいけないという気持ちがあったそうだが、ニセ医者を主人公にした「ディア・―」を書いて「肩書きは無関係に、ただの人として本質がつかめていればいいと思った。楽になりました」と、吹っ切れたような表情を見せた。【小林千穂】

[2009年12月4日 紙面から]

 ◆「ディア・ドクター」 山あいの小さな村にある診療所。唯一の医師、伊野治(笑福亭鶴瓶)は村人から慕われる存在だ。看護師の大竹(余貴美子)と訪問診療に走り回る日々を送っている。都会から赴任してきた研修医の相馬(瑛太)は戸惑いながらも、伊野を尊敬するようになる。そんな中、伊野は診療を拒む鳥飼かづ子(八千草薫)のことが気にかかっていた。

 ◆西川美和(にしかわ・みわ)1974年(昭和49)7月8日、広島県生まれ99年公開の是枝裕和監督「ワンダフルライフ」にスタッフとして参加し、その後助監督などを経験。02年「蛇イチゴ」で監督デビュー。06年「ゆれる」でブルーリボン賞監督賞など多くの賞を受賞。同作のノベライズ小説は三島由紀夫賞候補に、今年は「きのうの神様」が直木賞になった。

作品賞・選考経過
 「ディア・ドクター」の圧勝だった。「オーソドックスで、的確な演出だった。キャスティングも、主演の笑福亭鶴瓶の脇がいい」(秋山登氏)「西川さんのオリジナルの脚本で、離村の医療や介護、命の問題など、いろんなものが盛り込まれていた」(福岡翼氏)。「沈まぬ太陽」の評価も高く、福島瑞穂氏は「頑張って作りました賞、があったらあげたい」と話した。
監督賞・選考経過
 西川監督と「沈まぬ太陽」の若松節朗監督の接戦だった。「西川監督は06年の『ゆれる』から安定した映画作りをしている。今回の作品でも確認できた」(木下博通氏)「若松監督はテレビドラマでも20%以上の視聴率を取っているし、テレビの世界でこんなに大きな映画を撮れる人はいない」(仲川幸夫氏)。両監督を評価する声が続き、西川監督が小差で選ばれた。

日刊スポーツ映画大賞

「タイトル」監督 記事
作品賞&監督賞 「ディア・ドクター」
  西川美和監督
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主演男優賞   笑福亭鶴瓶
「ディア・ドクター」
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主演女優賞   松たか子
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助演男優賞   三浦友和
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助演女優賞   余貴美子
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新人賞   岡田将生
「僕の初恋をキミに捧ぐ」「重力ピエロ」ほか
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外国作品賞 「母なる証明」
  ビターズ・エンド
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石原裕次郎賞 「劔岳 点の記」
  木村大作監督
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特別賞   森繁久弥 記事アイコン受賞発表記事
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ファン大賞 「ごくせん THE MOVIE」
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」
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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞(今回は該当者なし)。賞金は各300万円、100万円。

日刊スポーツ映画賞

妻夫木聡「悪人」が主演男優賞

第23回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の授賞式が28日行われ、妻夫木聡が「悪人」で主演男優賞を獲得。




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