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助演男優賞ー三浦友和「沈まぬ太陽」

三浦友和
「沈まぬ太陽」で助演男優賞を受賞した三浦友和(撮影・蔦林史峰)
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【受賞発表記事】

 原作者、山崎豊子氏の思い入れの強い敵役が行天四郎。若松監督が三浦を指名した。「原作を読んで、魅力的だと思った。悲しくて、哀れな人。大変光栄に思いました。ただの悪に映らないように心掛けました。悪ですけど、あの時代の日本の企業のシンボリックな人ですから」。

 若い時から正統派の二枚目。だが、酔いどれの中学教師を演じた85年の映画「台風クラブ」の故相米慎二監督との出会いが転機になった。「相米監督が導いてくれました。20代の清く正しく美しくの役は、あまり楽しくなかった。でも、あれが基礎。ああいうイメージがあって、こういう敵役をやる面白さもある。一番のポイントは(愛人の)松雪さんとのホテルでのシーン。行天という人の弱点を、心情的に出せなかったら終わりだな、と」。お色気シーンが、もっとあってよかったのではと聞くと「そうですね(笑い)」。

 現在57歳。今年5月に高校時代からの友人、忌野清志郎を亡くした。「彼だけではなく、親しい友人を数人亡くしている。その時はショックなんですけど、50年生きても、80年生きても、100年生きても、人生は短い。多少、長く生きたからといっても、価値がなければ。これからも生きていくのなら、もうちょっと、自分にとって、他人にとっての価値のあるように生きたいですね」。

 世紀のカップルといわれた山口百恵さん(50)と80年に結婚した。長男はミュージシャン、次男も役者デビューが決まった。「夫婦で、映画にしょっちゅう行きます。映画館は暗いですからね(笑い)。下の(息子)が俳優になったけど、自分の芝居は見てほしくない。恥ずかしいんですよ、本当に」。

 演技派として高い評価を受けての受賞だが、そのさわやかな語り口は20代の時のままだった。【小谷野俊哉】

[2009年12月4日 紙面から]

 ◆三浦友和(みうら・ともかず)1952年(昭和27)1月28日、山梨県生まれ。72年TBS系ドラマ「シークレット舞台」で俳優デビュー。74年、オーディションで山口百恵さんの相手役に選ばれ「伊豆の踊子」で映画初出演。「潮騒」「絶唱」でも共演し、80年に百恵さんと結婚。長男はロックバンドPeaky SALTのボーカルのユウ、次男の三浦貴大は来年公開の映画「RAILWAYS」でデビュー。178センチ。血液型AB。

 ◆「沈まぬ太陽」 85年の日航機墜落事故を題材にした、山崎豊子氏の同名小説が原作。94年に「週刊新潮」で連載がスタート。99年に文庫本5冊を刊行した。国民航空(モデルは日本航空)社員で同社の労働組合委員長を務めた恩地元(渡辺謙)が受けたとされる不条理な内情や、航空会社の不正と乱脈、利権をめぐる争いなどを描いた。映像化は困難とされ、映画化の話が何度も流れていた。

助演男優賞・選考経過
 三浦友和と、「劔岳」などの香川照之に意見が分かれた。「三浦は悪玉を演じられる力があった。難役だったと思う。渡辺謙と張り合う様子は、主演クラスの存在感があった」(櫻井修氏)「香川さんと思ったけど、たくさん出ているので、どの作品で推したらいいのか。映画への思いを感じる」(乾瑞恵氏)。投票では、三浦を支持する声が大多数を占めた。

日刊スポーツ映画大賞

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 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞(今回は該当者なし)。賞金は各300万円、100万円。

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妻夫木聡「悪人」が主演男優賞

第23回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の授賞式が28日行われ、妻夫木聡が「悪人」で主演男優賞を獲得。




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