福山雅治(47)が住む都内の自宅マンションに侵入したとして、住居侵入罪に問われた無職宮本万里子被告(48)の判決公判が28日、東京地裁で行われた。佐々木一夫裁判官は、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。判決理由で「コンシェルジュの立場を悪用した犯行で、被害者が抱いた不安の大きさは計り知れない。夫妻が不在の時間を見計らい、自宅で変装するなど、巧妙で狡猾(こうかつ)だ。刑事責任は軽くないが反省し、今後は周辺に近寄らないと誓約している」と述べた。

 宮本被告は、今月8日の初公判の時と同じ白の長袖シャツに紺色パンツの姿で出廷。短い髪を薄く茶色に染め、化粧もしっかりしている印象だった。判決理由の読み上げが終わった後、佐々木裁判官から「自分の考え方のどこがまずかったのか、自分の行動を振り返って、自分の中でけじめをつけて、反省してください」と諭されると、「はい」とはっきり答えた。

 この日は福山の妻、女優吹石一恵の34歳の誕生日。2人がちょうど1年前に婚姻届を提出した日でもあった。検察側の冒頭陳述で、福山が宮本被告の懲役刑を望んでいることが明らかになったが、結婚記念日の願いは届かなかった。【柴田寛人】