歌手華原朋美(42)が馬術競技に真剣だ。

 3月26日、静岡・掛川のつま恋乗馬倶楽部で行われた馬術の国際大会「国際馬術 掛川2017」に出場し、初の国際大会出場を果たした。大会の詳しい結果などは15日放送のTBS系「炎の体育会TV」に譲るが、今回初めて競技に挑む華原を取材して、その本気度をあらためて実感した。

 華原は3歳から乗馬を始め、高校時代には国体4位の成績を残している。過去の騒動が起こった後は、馬に乗って会見に臨んだこともあったが、大会に出場するなど競技に本格的に参加することはなかった。

 そんな華原に転機が訪れたのは昨年。同番組の企画で、再び馬術競技に“復帰”することになった。馬術は生涯競技と言われる。12年のロンドン五輪に法華津寛が当時71歳で出場したことも、記憶に新しい。競技を再開すると、歌手活動の合間を縫って、どんどんのめり込んでいき、感覚を取り戻していったという。

 昨年10月の「ジャパンオープン第7戦」では優勝も果たし、ついには自費で「クラシック号」を購入した。高級外車1台分ほどの値段で、維持費もかなり高額という。華原は「番組の企画の枠を超えて、自分の熱中できるものを見つけた。クラシックと一緒に挑戦していきたい。維持費も大変なので、稼がないとなあ!」と笑顔を見せる。

 そうなると、勝手ながら期待してしまうのは、2020年の東京五輪への出場だ。本人は「さすがに五輪は今のレベルでは無理です」と冷静に自己分析するが、「現実を受け止めて、そこから逃げずに頑張って練習したい。それくらい、今夢中なんです」。この日の大会に出場したバルセロナ五輪金メダリストのピット・ライマーカス(60)から、五輪を目指すのであれば、歌手との両立は難しいことを告げられると「じゃあ、(歌手を)引退します!」。もちろん華原なりのジョークだが、それだけ馬術に打ち込んでいる証拠だと思う。

 7月下旬~10月下旬まで、自身の全国ツアーを行う合間に、1週間のドイツ馬術留学も内定している。また、9月の全日本障害馬術大会(北海道)の出場も目指しており「そこで勝ちたいですね!」と話すなど、真剣なまなざしはアスリートそのものだった。