主演映画「三度目の殺人」(是枝裕和監督)でベネチア映画祭に参加した福山雅治(48)が、日刊スポーツの取材に応じた。カンヌに続き、是枝監督とは2度目の3大映画祭参加。監督から受ける刺激や、世界の舞台で感じたことを語った。

 「僕なんかより認知度が高い」と慕う是枝監督との現場では、得られるものが多いと言う。「物作りのあり方とか、知ってるようで知らないことがまだたくさんあると思う。監督自身も変化、進化していらっしゃる。それを作品に参加しながら、映画祭にも連れてきていただきながら、見られるのは、刺激的なことです」。

 13年、初の国際映画祭参加となったカンヌでは「是枝監督に連れて行っていただいた」と思っている。その世界の舞台に立ち、感じたことがある。

 「映画という作品が持つ共通言語としての力、言葉や文化が違うところでも届くんだな、ということを感じられました」

 是枝監督のオファーで作品に参加し、映画祭からもお呼びがかかった。シンガー・ソングライターだって基本は同じだ。

 「声をかけていただく、やらせていただける環境があることが、エンターテインメントの構造だと思う。常に求められるものを考えながら、同時に自分がやりたいことを考えたいです」【杉山理紗】