乃木坂46のメンバーが多数出演する映画「あさひなぐ」(英勉監督)が、22日に公開初日を迎えた。高校のなぎなた部を舞台に、主演の西野七瀬(23)演じる主人公の東島旭(とうじま・あさひ)が仲間とともに成長していく青春ストーリーだ。

 西野はじめ白石麻衣(25)生田絵梨花(20)キャプテン桜井玲香(23)らエース級のメンバーが多数出演している。主題歌「いつかできるから今日できる」は19枚目シングルとして10月11日に発売。乃木坂46にとって勝負作と言っていいだろう。

 関係者によると、公開は全国148館でスタート。「超大規模」とは言えないまでも、女性アイドルがキャストの多くを占める作品としては異例の規模だ。22日の初日の動員も好調で、数億円以上の興行収入も見えてきているという。

 ストーリーはシンプルだが、メインキャストだけでなく、顧問の先生役の中村倫也やなぎなたの師匠江口のりこら、脇役の演技もいい味を出している。ファン以外が見ても楽しめる作品で、個人的には「アイドル映画」の枠を超える可能性もあると思っている。

 乃木坂46は8月に結成6周年を迎え、11月には東京ドームコンサートを控えている。シングルは2作連続でミリオンセラー(オリコン調べ)を達成中。今もっともノッているアイドルグループだ。この映画でさらに人気がはじければ、名実共に国民的アイドルグループになる可能性もある。

 公開前日の21日には、「いつかできるから今日できる」のミュージックビデオも解禁され、「ルックスレベルが高すぎる」などと早くも話題に。解禁から1日で再生数100万回を超える勢いだ。

 人気上昇のタイミング、主題歌、作品の内容。これらのかけ算によっては、昨年の「君の名は。」の再来になるかも?(『君の名は。』は全国301館スタート) …というのはさすがに言い過ぎかもしれないが、「ただのアイドル映画」と高をくくれないポテンシャルを秘めていると思う。