格闘ゲーム「鉄拳」のeスポーツイベント「STRONG STYLE JAPAN」が9日、東京・港南の日本マイクロソフト本社で開催された。

数年おきに、米・カリフォルニアで開催されている「STRONG STYLE」の日本初上陸大会で、「鉄拳7」を3人1組のチームで戦うトーナメントを実施。41チーム123人が参加し、初代優勝の称号をかけしのぎを削った。優勝チームは、本家「STRONG STYLE」でのシード権が与えられことから、日本人チーム対韓国人チームの“日韓対決”となった決勝戦は、緊張感が漂った。

理由は、eスポーツ界でも両国はライバル関係にあるからだが、この一戦は、韓国チームの「DRAGON BALL」が制した。メンバーたちは勝利が決まった瞬間に抱き合って歓喜し、1人が「チームの全員の力で勝ち取った優勝。本戦ではもっと頑張りたい」と話した。他の1人はこの日が誕生日で、「久々の優勝でうれしい。楽しかったし、結果もよくてよかった」と声を弾ませた。

会場では観客もヒートアップした。注目度が高い大会ゆえに、降雪の中、約300人が来場。また、国内外含め約8000人が、マイクロソフトが運営するゲーム配信サイト「Mixer」を通して視聴した。

世界最大規模の「鉄拳」団体戦の日本初大会でもあり、本家主催者のアンディー・ラム氏も来場。印象を語った。

「まるで他のスポーツのように、周囲のサポーターやプレーヤーが、応援しているチームが勝てば歓声が上がるし、負ければ落胆する。そうした一体感が印象的でした。日本大会はアメリカでの開催に比べ、各チームが誇りや栄光をかけて戦っているように見えました。今後は、STRONG STYLEが世界中の広い地域で開催され、ホーム&アウェー戦などの楽しみ方ができると、より盛り上がるでしょう。将来的にはワールドカップ(W杯)やオリンピック(五輪)のように、世界規模になればもっとおもしろいと思います」

また、秋元康氏がプロデュースする劇団4ドル50セントの湯川玲菜(18)糸原美波(22)安倍乙(19)もゲスト出演し、大会を盛り上げた。eスポーツに情熱を懸ける男性たちについて糸原は「すごくかっこいいと思いました。熱量を感じました」と話していた。