石原プロモーションの「次世代スター発掘オーディション」のグランプリ俳優神田穣(24)が、岡本玲、溝端淳平、池田エライザらが所属するエヴァーグリーン・エンタテイメントに移籍したことが19日、分かった。石原プロの芸能部業務が来年1月に終了することにともなうもので、同プロ所属俳優の今後が明らかになったのは初めて。

16年に同オーディションで芸能界入りし、翌年、NHKBSプレミアムの連続ドラマ「クロスロード~声なきに聞き形なきに見よ~」で、石原プロの先輩俳優舘ひろし(70)と共演して俳優デビュー。舘が演じるベテラン刑事とコンビを組むエリート刑事役だった。関係者によると神田は、移籍に関し「デビューは舘さんとの共演でした。次は違う形で共演させていただけるよう、頑張りたい」と話しているとした。すでに出演作も決まりつつあるという。

神田は、キックボクシングや空手、総合格闘技などの経験が豊富で、現在もトレーニングを継続。インスタグラムでは鍛えた肉体を披露している。高校3年の時、野球のトライアウトに合格して渡米した異色の経歴の持ち主。英語も得意だ。体を生かした役柄に加え、さまざまなジャンルの作品への挑戦に向かって奮闘している。

石原プロには、親戚関係はまったくないが名字が同じ神田正輝(69)が所属しているため、舘には「ジュニア」と呼ばれてかわいがられた。笑顔や人なつっこさは天性のもの。石原裕次郎さん夫人でオーディション審査員長を務めたまき子さんも「すてきな笑顔」と褒めた。生来の明るさや石原プロで学んだことを糧に、一層の活躍を誓っている。

◆神田穣(かんだ・じょう)1995年(平7)7月22日、埼玉県生まれ。カリフォルニアのエルカミノカレッジ在学中の16年4月、石原プロモーションの「次世代スター発掘オーディション」で1万5218人の頂点に。TBS系「下町ロケット」、映画「Fukushima50」などに出演。大型二輪免許を持っており、ハーレーダビッドソンでのツーリング、キャンプ、料理が趣味。