松本明子(54)を取材した。来年1月16日に東京・かつしかシンフォニーヒルズで開催される「松本明子presents 黄金の80年代アイドルうたつなぎ~うれしなつかし胸キュンコンサート~」と題して80年代アイドルを集めて行われるコンサートの囲み取材会があった。

そこで、芸能史に残る「4文字事件」について、本人の口から当時の心境について聞いた。

この事件はテレビの生放送中に、笑福亭鶴光(72)と片岡鶴太郎(65)から、当時松本が好きだった人の名前をばらされたくなければ4文字の放送禁止用語をいうようにそそのかされ、松本が連呼してしまったというもの。

松本は「この4文字いうと面白いぜーみたいな。のせられちゃって」と振り返った。

そして「その時を本当に今も昨日のことのように思うんです」といい、「言った方がいいのか、言わない方がいいのか。言っちゃったらちょっと話題になるかな、面白いのかな、話題になるのかな、今よりアイドルとして売れるのかなとかいろんな葛藤から…連呼しちゃったんですよねー」。スタッフに羽交い締めにされて追い出され、所属事務所の寮に連行されたという。

「翌日、芸能欄じゃなくて、社会面に『新人アイドル歌手、放送禁止用語生放送で発言』ですよ。その日から謹慎生活」と回想した。謹慎明けからはとにかく名前を覚えてもらうために「『よしなんでもやるぞ』、どんな仕事もやらせてくださいってマネジャーさんに言いました」。

アイドルながら、体当たりな企画もいとわない姿勢で人気を博した。「スターどっきりマル秘報告」のリポーターや「ものまね王座決定戦」などで活躍し一躍ブレークした。

現在は朝日奈央(26)やSKE48須田亜香里(28)らのアイドルが、バラエティー番組でも活躍している。「悔しいですね。やっぱり仕事をとられる勢いで、うらやましいと悔しいとライバル意識ありますね。NGなしバラドルとしては。彼女たちが活躍していて、引っ張りだこで活躍しているとメラメラきますね。自転車の車輪のケツ止めとか。ジェラ(シー)ですね~」といまだに衰えない様子だ。

昨年、お笑いコンビ、オードリーの日本武道館ライブにゲスト出演。「トロッコで歌いながらステージ上で大接吻(せっぷん)をするという。ガチ口づけをしてしまった」と豪快に笑い飛ばす。

「松本明子presents-」では、出演する布川敏和(55)森尾由美(54)浅香唯(50)西村知美(49)と、テレビで話せなかった当時のライバルバチバチ話やラブラブ話も明かされる予定という。松本は「放送禁止用語…あの日の再現とかおもしろいですね」と不敵に笑った。【佐藤成】