「眠狂四郎」「古畑任三郎」などの人気ドラマシリーズで知られる俳優田村正和(たむら・まさかず)さんが4月3日に都内の病院で、心不全のため亡くなっていたことが18日、分かった。77歳だった。

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父・阪東妻三郎は24歳の時に主演した「雄呂血」(25年)で、歌舞伎的様式を打ち破り、剣劇ブームを巻き起こす。サイレント時代から51歳で急死するまで、文字通りのトップスターであり続けた。

長男・田村高広(06年77歳没)は「兵隊やくざ」シリーズ(65年~)の勝新太郎とのコンビで注目を集める。「石橋をたたいても渡らない」と自称する慎重派で、華やかな父とは対照的に「陰影のある役」を得意とした。

四男・田村亮(74)は幅広い役柄をこなす「愛すべき末っ子キャラ」。日本テレビの時代劇スペシャル「勝海舟」では、体調不良で途中降板した兄・正和を引き継いで海舟を演じたこともあった。3兄弟の中では「2時間ドラマ」への出演も最も多い。

そして、父阪妻のスター性、華やかさをもっともダイレクトに受け継いだのが三男・正和だった。

次男・俊磨(82)は実業家。異母弟の水上保広(73)は俳優・声優として活動している。

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