俳優和田庵(15)が20日、川崎市内のTOHOシネマズ川崎で行われた映画「茜色に焼かれる」(石井裕也監督、21日公開)公開前夜最速上映会で、観客を前にした初の舞台あいさつに緊張しつつも、感謝の思いを口にした。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた3度目の緊急事態宣言が発出され、東京都や大阪府では映画館が休業している。4月27日に都内で行った完成報告会も、当初は観客を入れる予定だったが、無観客での配信を余儀なくされた。和田は18年末からカナダに留学し、20年7月に帰国後、芸能活動を再開したため、完成報告会が人生初の舞台あいさつの経験だった。そのことを踏まえ「前回、マスコミの方のみの完成報告会をして、今回、初めてお客さまの目の前であいさつをするに当たって、すごい緊張している部分もある」と本音を吐露した。

その上で「ですけど、それ以上に、僕をこの場に立たせてくださった、監督への感謝の気持ちでいっぱいです」と石井裕也監督(37)に感謝した。和田は帰国直後に今作のオーディションを受け、初対面の石井監督へのあいさつで評価され、出演のチャンスをつかんだ経緯がある。

和田は劇中で、主演の尾野真千子(39)演じる田中良子の1人息子純平を演じた。純平は7年前に父陽一(オダギリジョー)を理不尽な交通事故で亡くし、母1人子1人で暮らす中、友だちからいじめに遭うも、母とたくましく生き抜いていく中学生という役どころだ。

和田は「撮影現場でも、本当の母子のように接してくださって、僕自身、すごく肩の力を抜いて自然な演技が出来たんじゃないかと思います」と尾野にも感謝した。その上で「撮影が終わってしまった後は、時期的に打ち上げだったりもなくて、寂しい気持ちになりました」と、コロナ禍で映画を作り上げた喜びを分かち合う場がなかったことへの、残念な思いを吐露した。