歌舞伎俳優で人間国宝の2代目片岡秀太郎(本名・片岡彦人=かたおか・よしひと)さんが、23日に慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため、大阪府吹田市の自宅で亡くなっていたことが27日、分かった。79歳。松竹歌舞伎座宣伝部が発表した。

葬儀・告別式は家族葬で執り行われた。

秀太郎さんは、大阪松竹座「七月大歌舞伎」(7月3~18日)に出演予定だった。同座によると、稽古はまだ始まっていなかった。秀太郎さんは「伊勢音頭恋寝刃」で今田万次郎を務める予定だった。同役は、秀太郎さんの弟、片岡仁左衛門の長男片岡孝太郎に決まった。

最後の舞台は昨年12月の京都・南座「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」で、経盛室藤の方を演じた。コロナ禍もあって、以後は舞台から遠ざかっていた。

秀太郎さんは13代目片岡仁左衛門の二男。46年10月に南座「吉田屋」の禿(かむろ)で片岡彦人の名で初舞台を踏んだ。

関西に居を構えて上方らしい、はんなりとした芝居を継承する女方として長年舞台に立ち、上方歌舞伎の振興に力を注いだ。

2019年に令和3年旭日小綬章。