神田沙也加(35)朝夏まなと(37)がダブルキャストで主演するミュージカル「マイ・フェア・レディ」(14~28日)の初日前会見が13日、東京・帝国劇場で行われた。

ロンドンの貧しい花売り娘から貴婦人に変貌するイライザを主人公に、今年で日本公演58周年を迎える人気作。09年以来、12年ぶりに帝国劇場で上演されることになった。

2人にとって帝国劇場は、8月に上演したミュージカル「王家の紋章」以来、3カ月ぶり。

神田は「こうしてまた帝劇に立たせて頂くこともそうですし、『帝国劇場でやりたいね』って話していたので、それがかなってすごくうれしいです」と声を弾ませた。

朝夏は「帝国劇場のクラシカルな雰囲気にとてもぴったりで、ここで演じられるのがとても幸せです」。

コロナ禍での稽古期間は、マスクを外せない日々だったというが、神田はこの環境に「少しずつ慣れてきた」と話し「口元はマスクで見えないので目でアイコンタクト取りながらね。楽しくやらせていただきました」と振り返った。

朝夏は「必要以上のおしゃべりもせず、乗り切ることができました。マスクを取ったお顔を初めて拝見して、こんな表情をされているんだっていう、いろんな発見がありましたね」と振り返った。

今年も残り2カ月。今年1年を漢字1字で振り返り、神田は「考」。「考えるという字です。舞台は1人でも欠けたら実現しない。皆さんそれぞれがここに集うということに関して考えてきてくださっているのかなって。エンターテインメントの在り方を考えると同時に、自分の体について、これからについて、どうなっていくのかなって、そういうのを熟考した1年でした」としみじみ。

朝夏は「一番最初にパッと思いついたのが…今年、何回PCR検査をしたのだと思って…(苦笑い)。唾液の『唾』っていう漢字がでてきた。でもこれはさすがに良くないと思って…思い付いたのが『協』です」と笑った。「みんなで協力しあった年。出演者もスタッフの皆さんも、公演をやり遂げるために協力しあった。プラス、お客様も感染対策にご協力頂いたので、その漢字にしました」と締めくくった。

ほかに、前山剛久(30)寺脇康文(59)別所哲也(56)寺西拓人(26)が登壇。