タモリ（76）がレギュラー出演するNHK教養番組「ブラタモリ」（土曜午後7時30分）で、6代目アナウンサーとして同番組を担当してきた浅野里香アナ（28）が、2日の放送で番組最後の出演となり、涙のあいさつをした。

番組最後に、タモリが「2年間どうでした」と話題を向けると、浅野アナは「そうですね、2年間を思い出してみると、あっという間だったなと思いますが、いろいろ学ばせてもらって、何か…」と言ったところで言葉を詰まらせ「やだ泣いちゃう」。みるみる目を真っ赤に。手を顔にあてながら涙声で「本当に机の上で勉強するだけじゃ分からないこととか、面白い事ってこんなにあるんだなと思いました」と声を絞り出した。

タモリが「旅、好きだよね。旅先での笑顔すごいもんね」というと、浅野アナは笑顔で「毎回本当に楽しかったです。ぜひまたご一緒させてください」と一礼。タモリも「ご苦労様でした」とねぎらった。

番組冒頭では、スタジオでタモリが「実は、この2年で、浅野アナウンサーが今日で最後」と紹介。浅野アナは感情がこもった様子の笑顔で「はい」と返答した。さらにタモリが「2年間、ウィズコロナですよね」と「ブラ」ロケが少なかったことをあげると、浅野アナも「ウィズコロナでした」と一度は返答。ただ浅野アナは、番組で巡った35カ所をまとめた地図を見ると感慨深げに「でもこれだけ、行かせていただいたんだな」としみじみ。南極の背景と防寒着姿の2人を合成した写真を指し「南極も…そうですよ、私たち一番遠いところまで…」と笑顔をみせた。

その後、浅野アナが番組で好きになったという地層の境界線「構造線」についての特集を振り返る形で番組をスタート。最後は各地の構造線を訪れたことを振り返り「構造線とともにあった2年だった」とした。

9日の放送からは福岡放送局所属の野口葵衣（あおい）アナウンサー（27）が担当する。

▽「ブラタモリ」歴代担当アナウンサー

初代（09年10月～）久保田祐佳

2代（15年1月～）首藤奈知子

3代（15年4月～）桑子真帆

4代（16年4月～）近江友里恵

5代（18年4月～）林田理沙

6代（20年4月～）浅野里香

7代（22年4月～）野口葵衣