テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは9日夜の放送エンディングで、今年のノーベル平和賞に長年、国際法の法秩序の維持に当たってきた国際刑事裁判所(ICC)の元判事、ナビ・ピレイさん(85)への授与が決まったことについて、感想を口にした。

南アフリカ出身の弁護士でもあるピレイさんは、国連人権高等弁務官なども歴任。ノルウェーのノーベル賞委員会は授賞理由で「国際法の影響力を拡大した」と述べた。一方、ICCをめぐっては、ウクライナでの戦争犯罪の疑いでプーチン大統領に逮捕状を出したことに対し、ロシアが欠席裁判で赤根智子所長らに有罪判決を出したり、トランプ政権からも制裁対象に指定されるなど、一部の主要国から強い圧力を受けている。そんな中での受賞決定に、大越氏は「ノーベル平和賞は、法律家のナビ・ピレイさんに決まりました。赤根智子さんが所長を務める国際刑事裁判所、岩沢雄司さんが所長を務める国際司法裁判所(ICJ)にとっても、きっと、肩を押してくれる、勇気づける、そんなノーベル平和賞の受賞になると思います」と語った。

一方、トランプ氏は近年、ノーベル平和賞受賞に強い意欲をみせてきたが、この日の平和賞発表後、トランプ政権としてICC本体を制裁対象としたことを発表した。これに対し高市早苗首相は自身のXを更新し、「日本の立場と相いれるものではなく、深く懸念している」とした上で、トランプ政権への働きかけとともに、日本政府としてICCへの支援を継続する方針をつづった。