小八重葵美(13)が16日、東京・新宿ピカデリーで行われた、二階堂ふみ(32)とのダブル主演映画「わたしの知らない子どもたち」公開記念舞台あいさつに登壇。印象に残った撮影中のエピソードについて聞かれ、共演した岡田准一(45)からの金言を明かすとともに、鳥山明さん原作の人気漫画「ドラゴンボール」で描かれた戦士と戦士が合体して強くなる技「フュージョン」を、岡田と一緒にやったと明かし、ともに登壇した小林丞之介(14)と渋谷そらじ(8)がスクリーン前で実演した。

「わたしの知らない子どもたち」は、西川美和監督(52)5年ぶりの新作映画で、同監督が原案・脚本・監督を務めたオリジナル作品。小八重が演じた戦争で家族と日常を奪われた12歳の少女・琴子が、生き延びるために自らの性別を隠し“少年”として生きることを選んだ物語。二階堂は、琴子の疎開先の教師で戦後、帰京した琴子の消息を探る曽根文美子、羽山由一郎が琴子とともに生きる将吉、小林は小山、渋谷はマー坊、岡田は、戦災孤児となり路上で暮らす子どもたちに、列車内で新聞売りなど、生き延びるための仕事を与え、束ねる新興ヤクザの組長・菊沢徹を演じた。

小八重は「岡田さんがウナギを食べるシーンで『カメラに映っていないところでも、お芝居をすると、カメラに映っている人の気持ちも、乗りやすくなるよ』みたいなことを教えてもらったのは、すごい勉強になりました」と振り返った。その上で「あと、私だけなんですけど。岡田さんとフュージョンをしました。撮影の休憩の時、みんなでやりました」と続けた。

小八重は、5日に同所で行われた公開直前イベントでも、岡田のことを「すごい格好良く、クールだと思っていて。大阪でお仕事した時、クールっていうより、ひらパー兄さん系が入ってるな、と」と評している。岡田が13年から園長を務める地元の大阪・枚方市の遊園地ひらかたパークの顔「ひらパー兄さん」らしいとツッコミ、場内を笑わせており、岡田を大先輩とリスペクトしつつも、愉快なお兄さんとも見ているようだ。

一方、小八重と同じく13歳の羽山は「1回だけやったんですけど、ちょっと分からなかったので、教えてもらいました」と振り返った。岡田とは、ジェネレーションギャップがあったようだ。

◆「わたしの知らない子どもたち」 戦争で家族と日常を奪われた12歳の少女・茅野琴子(小八重葵美)は、生き延びるために自らの性別を隠し“少年”として生きることを選んだ。進駐軍相手の慰安施設や路上売春が広がる時代の中で、少女であること自体が危険となる現実から逃れるための決断だったが、音楽家の父孝一(竹野内豊)のもとで穏やかに暮らしていた琴子の人生は、敗戦によって一変し「自分自身を手放す」という過酷な選択を迫られる。一方、かつて琴子が疎開した学校の教師・曽根文美子(二階堂ふみ)も、戦時中は軍国主義教育に加担していた側だったが、敗戦によって信念も立場も失い、過去の責任と向き合いながら生きることを余儀なくされていた。