俳優の加藤清史郎(25)が20日、神奈川・川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムで開催された、舞台「ミノタウロスの皿」特別取材会に出席した。
同作は漫画家藤子・F・不二雄さんが1969年に発表した同名の短編SF漫画を原作に、スズキ拓朗氏の演出の元で初舞台化。「食べる側」と「食べられる側」が逆転した世界での“人間のジレンマ”を描いている。
脚本・振り付け・演出担当のスズキ氏は15年前にも舞台化に動いたが、実現しなかった。15年越しに実現した心境を「すごくうれしい」と満面の笑み。「15年前は漫画を舞台化するということの実現性の歩みがさっぱり分からなかった」と振り返り、「いろんな方法でアタックしてみたもののずっとかなわなかった」と吐露した。
だが今回、「恵まれたキャストの方々に出会えたり、新国立劇場という場所でできるということが本当にうれしいし、人生においてのターニングポイントぐらいに意気込んでおります」と目を輝かせた。
同作を初めて読んだ場所が「トイレだった」と明かした。「何のためにトイレに行ったのか忘れてしまうぐらい長時間、それこそ最初から最後まで読んだ」とし、「怖いという印象があって。でも、牛たちの表情がかわいらしい。怖いことを書くためには明るい視点が必要なんだなという先生の目線が漫画に生まれ変わっていて、そこに一番感動した」と熱く語った。「すらっと読めて、そして何度も読みたくなる作品なので、舞台化したいと思った」という。
「最後にどうしても言っておきたい」とすると、「清史郎さんと内田さんにはがんがんエンターテインメントとして楽しい舞台を作っていただけたら。それを楽しく見ていただけたらと期待しております」と呼びかけた。
同作は12月10~28日、東京・新国立劇場小劇場で上演する。



